忍野忍6の痛Suicaサムネイル
 印刷用 300dpi版JPG ダウンロード ▶

 作り方 ▶

化物語 の売れ筋商品

化物語 千石撫子 (1/8スケール PVC塗装済み完成品)のサムネイル
化物語 千石撫子 (1/8スケール PVC塗装済み完成品)

商品が届きましたのでデコマスとの比較を交え記載していきたいと思います。


【塗装と造型】


頭部:髪の毛はデコマスでは陽に照らされている時の様な明るい(薄い)茶色をしていますが
    製品版はもっと暗めの(濃い)茶色になっています。但し、暗めというのはあくまで直接
    比較した場合の色合いの差の意味なので色自体は程良い茶色をしており見劣りしません。
    特徴ある1房1房の髪束の形や後ろ側の細かい線もデコマスとほぼ同じレベルで再現されてます。
    大量生産である製品版で逆によくぞここ迄に仕上げたと感心しました。

    眼や鼻や口や輪郭も差異はなく見事に再現され恥じらいの微笑みは凄まじい破壊力を発揮。
    違いがあるとすればデコマスよりほんの少し左上に向いている角度が浅いという点です。
    その違いでデコマスでは少し距離の離れたものを見ている様な印象に対し
    製品版ではすぐ真近にあるものを捉えて見ている様な印象を受けます。


ボディ:デコマスでも充分な色白ですが製品版は更にその色白さが増しています。ただ、違和感が
    ある様な極端な白さではないのでイメージを崩さない程良い色合いだと思います。
    膝や足首等の関節部分やスク水とお尻の境界線部分にはほんのり薄茶色で色の違いを
    出しており質感というか生々しさが相当なものでかなり魅力的です。

    肉付きやポージングはデコマスと同一と言っても良いでしょう。程良い肉付きの太股や
    プリッとしたヒップライン、シワ加工で強調された控え目な胸元等どれも素晴らしいの一言。


その他:ジャケット・帽子・シャツ・スク水には要所要所にシワ加工がなされているのですが
     そのシワの部分でそれぞれの色の濃いめの塗装がなされている為、起伏が生み出す明暗の
     リアリティが見事に表現されており見れば思わず唸る出来だと思います。
     スク水・帽子・ジャケットの基本的な色合いはデコマスとの違いは見受けられません。
     シャツに関してはデコマスと比べ明確に白っぽい塗装が混ぜてあり薄ピンクになっています。
     こちらの方が水に濡れシャツがピッチリ張り付いているという表現は強く出ていますね。

     落ち葉の1つ1つ迄色の濃淡を付けていますが塗装乱れは特に感じられません。木の支柱の
     塗装に関しては赤い部分はデコマス程のテカリは出ていませんが場所による明暗がなされ
     剥き出しの木の部分はささくれ造型が丁寧で本体以外の手抜かりも一切ないと感じます。 

     帽子と上着は着脱可能で見た目の印象を変化させる効果を予想以上に生み出しております。
     足も水面の上に立つ完全に足が出た状態と膝まで浸かっている形態のどちらかに差し替える
     事が出来るのですが、台座の足の位置が浸かっている場合は両足とも大きな波紋の内側に
     出ている状態では右足が台座の淵に来る等の違いがあってポージングの変化も堪能出来ます。

     足の取り外し部分はスク水の境界の股関節部分である為、分割線が見えるという事はなし。


【総合】


実は膝から下が水に浸かっている状態は足がそこで途切れている為、違和感がどうしても出てしまう
のではないかと危惧しておりましたが、足に接している小さな波紋と外に拡がっている大きな波紋が
思った以上に起伏を付けている事から水の中の臨場感があるという事と、台座自体も反射処理が
施してある事と、足にピッタリ合わせた窪みのお陰で接地面が沈み込む事から驚く程に違和感が
なかったです。更に光に当たると(もしくは明るい場所では)台座の底(水面の下)を泳ぐ蛇の姿が
浮かび上がり、そうした事から幻想的な演出効果も生み出されていて逆にすっかり魅せられました。


また、人による好みの違いに対応しているという意味合い以外でも、足のVer.違いによってフィギュア
の高さが全く異なる為、飾る棚事情にも優れているという側面を持っています。私は色々飾り過ぎの為
飾る場所の確保が困難でしたが、足の出たVer.では飾る所がなかったのに水に浸かった方のお陰で
高さが抑えられた結果コレクションに加える事が出来ました。中途半端に飾れなかったスペースの解消
にもなり一石二鳥でした。足の出た方の高さが20.5cmに対し、水に浸かった方は17cmしかありません
(本体自体は13.5cmしかないのですがこちらにすると支柱のが高くなってしまう為結果こうなります)。
結論から言えばデコマスと同等あるいはそれ以上の仕上がりだと思います。


注意点を挙げると台座に支柱を差し込む際、思った以上に硬いので葉っぱに手を当てたりして負荷を
掛けない様に慎重にしないといけない点と、枝パーツ等の破損の危険性が高いものを差し込む時は
思った以上に力を入れられない為、ムリに奥まではめようとせずある程度で止めた方が良いという点。
説明書にも破損注意と強調して書いてありますし、実際に触ったら分かると思いますが一応‥。
あと、注意点ではないですが台座に本体を固定する場合は先に足パーツだけ取り付けておいて
その後に股から上の本体部分を差し込んだ方が取り付け易いです。擦れたりする防止にもなりますし。


外箱は強度がしっかりした厚紙のものであり、パーツ類がそれなりに大きいのにブリスターが工夫され
コンパクトに収まる構造になっているので68.5cmしかなく、こちらも収納に優しい大きさです。


衣服の着脱や足の差し替え効果でこれだけフィギュア単体で様々な顔を覗かせ魅力を作り出す作品は
中々お目にかかれないと思います。同じ人気作であるけいおんフィギュアに比べ、質の高い製品化に
恵まれてこなかった化物語ですがここにきてやっと撫子の決定版に巡り会えた気がします。

上記レビューはAmazon.co.jpより取得しています。