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ソードアート・オンライン 5(完全生産限定版) [Blu-ray]

レビューしている方のほとんどが14話のことを記述しています。
それくらい14話はいろいろと衝撃的でした・・・

冒頭は13話から引き続きのボス戦です。が、バトルはあっさり終わってしまいます。これまでに何度かバトルシーンがあったのであまり期待していなかったのですが(このアニメの制作会社はバトルシーンが苦手?)、13話の引きが良かっただけに残念です。

14話の問題はそこではなく、主人公キリトとこのゲーム開発者茅場との一連のやり取り、そしてSAOクリア、この流れがあまりにも軽く、物語が安っぽく見えてしまい原作が好きな私はとてもガッカリしました。

主人公は「なぜ茅場はこのゲームを作ったのか?」という疑問を最初に持っていたはずなのだが、アニメだけを見ていると主人公は茅場の言葉を聞いてやや同調していたように見えました。

ストーリーに説得力を持たせるためにここのやり取りはとても重要です。
これまでこのゲームの犠牲になったキャラクターたちの意義に関わるところなのでこの部分を軽くしてしまうとこの物語の根幹がぶれてしまいます。

その大事な部分がほとんど見られず、語られず、主人公が病院の廊下を歩くシーンのままED。

アニメのみ視聴された方は意味が分からず、呆気にとられたと思います。
原作を読んでいる方は内容は理解していてもこのアニメの出来には落胆したのではないでしょうか・・・私もその一人です。

1話にいろいろ詰め込んだシリーズ構成が悪かったのか、何を見せたいのか分かり難い演出が悪いのか、などと思いましたが一番の問題は『説明不足』ではないかと思います。
物語の「なぜ?」「どうして?」といった疑問の部分をほとんど説明・補足していないので、SAO編完結!といわれても腑に落ちないと思います。

ラノベ・小説での地の文をアニメにするのは難しいと言われてはいますがそれでもこの物語にはもっと説明が必要だったと思います。
私はこの作品の良いところの一つは「設定」だと思っているので、その設定の良さが生かされていないのは原作を読んでいる者として残念でなりません。

原作が好きな人は「こうすれば良いいのに」と思うことは尽きないものです(笑)、でもこのアニメはもっと上手く出来たのではないかと本当に思います。

原作は好きです。好きだからこそこの「アニメの出来は良くない」と言います。

上記レビューはAmazon.co.jpより取得しています。