狼と香辛料 の売れ筋商品
狼と香辛料 (電撃文庫)
一定以上のライトノベルを読んできてしまって、どのライトノベルを
読んでも「似た設定どこかで読んだ事あるなあ」といった既視感を
覚えてしまうようになった読者にもおすすめできる良書です。
交易を行う商人が主人公という切り口が新鮮で、興味深く読む事が出来ました。
訪れた先の土地の習慣や催し物、商人同士のやり取りなど
丁寧に書き込まれていますが、しつこさを感じる事も無く、
程よく纏められていると思います。
ただ、いくら切り口が新鮮だったとしても、一風変わったのヒロインの
存在無くしてはこの本を良書と言う事は出来なかったでしょう。
物語の中心的な出来事は他のライトノベルと比べて遥かに地味なのですが
ヒロインの存在がそれこそ「香辛料」の様に全体をピリッと締めています。
刺激を求めるのであれば他にもおすすめできる本は沢山あるとは思いますが、
それに疲れてしまった読者の方におすすめです。
爽やかで涼しい風が通り抜けて行った様な読了感を与えてくれる様な本は、そうないですよ。
おすすめです。
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