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ソードアート・オンライン 6(完全生産限定版) [Blu-ray]

第二期鑑賞中です。ネタバレ含みます。

第一期に比べると中だるみしたように思います。

幾つか理由が考えつきますが、第一にはキリトがある程度、精神的な成熟をした事があります。

キリトは第一期では、ゲームで生き残るため友達を見捨て一人でゲーム攻略に挑みますが、次第に人恋しくなり仲間を求めるようになります。その中で幾つかの悲劇を経験して、アスナや仲間を想いやるようになると同時に彼らを失う恐怖を覚えるようになります。
最後は仲間のために命がけの決闘をするまでになりますが、ここでキリトは最初と最後では180度違う性質のキャラクターとなり成長物語としての決着を見ます。なので、第二期はキリトの成長ののりしろが少ないのです。

第二に前回のゲーム攻略後の話なので、当然「ゲームの死=現実の死」の縛りは消えて、同時に「現実の世界の体」の心配も解決しています。
これが作品にもたらす緊迫感の大きさは第二期になってから良く分かりました。
キリトは劇中「死んでも良いゲームなんてヌル過ぎる」と言ってますが、正にその通りです。

代わりに現実世界、ゲーム世界では行方不明中のアスナの行く末が作品の緊張感になるのかと思いきや、割りとアッサリ状況が明かされてしまうので、(それでものっぴきならない状況ですが。)
視聴者は客観的な第三者の視点に置かれます。キリトと同じ視点に置かれれば違った緊張感になったと思いますが、アスナはアスナで行動を起こしそうなので仕方ないのかな?

第三に今回の話は、新しいゲームの世界観と現実世界の両方を描かないといけないのに加えて、新キャラのキリトの妹の説明をしないといけないので(ゲームと現実の世界でちょっとした齟齬が発生している。)余計に時間が掛かっているのかと思います。
一週間でアスナ救出と言う縛りがあるのに、第二期が始まって四話を消化してもあまり話が進行していないので「なんか遅いなぁ?」と思ったら、物語内では二、三日しか経っていなかったのも間延びして見える理由でしょうか。

とは言え、必要な事を説明している段階の様になので小説未見の私としては今後の展開が楽しみです。少しずつ伏線回収の兆しも見えてきたのと、第一期から作り手側は「ソードアートオンライン初見の人にやさしい」作り方をしていると感じたのでそこは安心して見ています。

また画面作りでも、ゲームと現実での描き方のギャップが効いていると思いました。

現実の世界での季節は冬と言うこともあり、全体がグレートーンで統一されています。外は晴れていても室内はほの暗いなど、陰鬱としたイメージを感じます。現実の世界のアスナには何も出来ないキリトの鬱積した内心の様にも取れます。

反対に、ゲーム内は夜でも満月が輝く満点の星空、昼は抜けるような青空に映える木々や草花の緑と一転して明るいイメージになります。これは「ここにアスナがいるかも知れない」と言うキリトの希望を象徴した世界のように見えます。こう言うところが映像化のメリットなんでしょうね。

そういえば、戦闘シーンは第二期になってからほとんどないですね。絵的にアガるシーンがないのも中だるみを感じる理由かも知れません。

現在放送分では、そろそろ説明も終わって事態が動きそうになってきました。それもあって今は中だるみと言う言い方をしていますが、次の展開はやはり気になります。これからも楽しみに見させてもらいます。

上記レビューはAmazon.co.jpより取得しています。