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俺の妹がこんなに可愛いわけがない の売れ筋商品

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)

他の方のレビューをひと通り読んでみてわかったのは、この作品に低い評価をつけた方々の多くの理由が妹の桐乃への不満にあるということです。
つまり、兄に対する言動や暴力など態度が酷すぎてイライラする、共感できない、ツンデレのポイントを押さえていないのでそういう作品としても魅力がない、というような理由です。

この作品は一貫して主人公である京介の視点からでのみ書かれている為、さらにこの主人公は優しいが妹を含め他の登場人物の自分への気持ちにはトコトン鈍感である設定になっている為、妹の本心や兄の京介に対してなぜこのような態度をとるようになったのかが、あえてわかりづらくなっています。

その部分がこの作品の最重要ポイントで、そこを無視すると単なる「性格悪いワガママ人間」となってしまいます。
・兄京介が桐乃の素直な笑顔を見たとき「昔はこんな笑顔をよくしていた」と思い出したこと
・桐乃が容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群でもとから自分より優れていると思い込み、妹に嫉妬しいつからか避けるようになり幼なじみの麻奈美とばかり遊んでいた過去(桐乃が京介に小学校時代の通信簿をみせ、自分は成績も普通で運動も苦手だったが、凄く嫌な事があり努力するようになったと告白し、初めて桐乃が努力を続けて今に至ることを知った。嫌な事も京介絡みの可能性?)
・桐乃のオタク趣味が親友のあやせにバレ、仲違いしそうになってどん底状態の桐乃に京介が声をかけたときに「今までずっとずっとほってたくせに、今さら兄貴ヅラすんな!」と泣きながら口にしてしまった本音

慕っていた兄がワケもわからず自分をさけるようになり、幼なじみにとられたと思い込み、それが幼い桐乃には許せなかった、大きな傷になった、それが今の兄や幼なじみに対する態度になっていると推測できます。

要するにこの作品を読むには記載されている京介目線の桐乃の表面的行動だけでない部分に目を向けると、もう少し楽しめるのだと思います。

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